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診療科
Department
肛門科
明治の末に痔疾患専門病院として始まった当院では、現在、痔疾患の治療を中心に、大腸肛門病専門病院として、肛門、直腸の機能を含めたトータルケアにあたっています。
手術
肛門疾患の治療
肛門の三大疾患は(1)痔核 (2)痔瘻 (3)裂肛です。性別では男女ともおよそ50%が痔核、25%が痔瘻、10%が裂肛で、年齢的にはどの疾患も30代~50代にピークを示します。最も働き盛りに起こりやすい疾患です。治療法は時代とともに低侵襲・短期間が求められるようになってきました。
ALTA療法(ジオン注)
痔核に注入してそこに炎症を起こさせ、その炎症が消褪するときの瘢痕拘縮(ひきつれ)を利用して痔核を縮小させる処置です。
従来の硬化療法に比べ組織の繊維化が強く、痔核の大きさや脱出の具合によっては結紮切除法と併用することで切除創を少なく、小さくすることが可能で、根治性を保ちながら、より低侵襲の手術が可能になりました。
年間およそ600例以上の痔核手術のうち、約30%がALTA療法を併用した手術になっております。
ひとつの痔核に対して図のように4か所に分割して投与します
投与した部分が小さくなり、引き伸ばされていた支持組織が元の位置に癒着・固定して、脱出が見られなくなります(1週間~1か月)
Manometory/
Biofeedback/
低周波刺激
手術技術や機材の進歩に伴い、低位の直腸病変に対する手術の結果、便漏れや肛門感覚の鈍麻など肛門や直腸の機能障害を来すことがあります。
Manometoryで客観的に括約筋力や直腸機能を測定し、その結果に応じてBiofeedback法や内括約筋低周波刺激法で弱った肛門の筋肉を鍛えるなど、排便機能のリハビリを行います。
Manometory
Biofeedback法
内括約筋低周波刺激法
当院では、便失禁の最新治療法として仙骨神経刺激療法(SNM)を行っております。
便失禁についてはこちらのページをご覧ください。